伯耆大山縦走
2ch登山キャンプ板の国内難所スレより
1 立山雄山
2 八本歯〜北岳 獅子〜竜王(立山)
3 下の廊下 剱(早月尾根) 前穂〜岳沢 西穂山荘〜西穂 不帰キレット 東鎌尾根
4 八峰キレット 槍の穂先 針の木〜烏帽子 小渋温泉〜赤石
5 涸沢岳〜北穂 両神山八丁尾根周回 剱(別山尾根) 表妙義縦走
6 戸隠山(奥社〜八方睨)秩父二子山周回(東岳) 熊渡〜双門滝〜八経ヶ岳 裏妙義縦走
7 北穂〜南岳 赤木沢
8 鋸岳 戸隠西岳(鏡池〜西岳)
9 西穂〜奥穂
10 伯耆大山(らくだの背)[ただいま、あまりに危険なため通行禁止中]
※大山の縦走路は、滑落や途中で動けなくなるヤツまで出る始末で、公には立ち入り禁止です。
御嶽山頂と違って、法律に則って立ち入りを禁止しているワケではないので、立ち入っても犯罪ではありませんが…。
命の保証など全くありません。
ランク9の奥穂〜西穂は一瞬たりとも気の抜けないほど危険だけど、最低限の整備が入っている道。
大山は、もはやあれは道にあらず…。
ルートファインディング能力(安全なルートを見極める能力)と慎重な判断力必須です。
ここへ安易に踏み込むのは危険すぎます。十分な実力を付けてから挑んでください!!
8/24
0:30 : 大山夏山登山口駐車場着 仮眠
5:20 : 出発
5:45 : 大神山神社
行者谷登山道へ
6:20 : 行者谷横断
↑行者谷横断時に撮影
稜線はガスってますな。
↑工事現場の看板を撮影
こんな感じに見えるらしい。
北壁と名前がついているように、もはやアレは壁。
7:00 : 夏山登山口と合流
暑いから汗を抑えるためにスローペースで歩いていたけど、尾根に出てやっと風が出て心地よくなってきました。
7:15 : 6合目避難小屋で休憩
↑下界はガスが無くて快晴ですな。
隠岐ノ島までは見えていないけど、境港は見えています。
8:00 : 8合目木道
↑8合目。ガスが切れてきましたな。
8:20 : 弥山山頂到着
↑縦走路入口。
いきなり藪を進むのか…。
完全にガスが切れるまでラーメン食って待っていたら、3人組がガスの中、縦走路へ突入しているのを目撃!
私以外にも命知らずな物好きがいたかと…。
↑頂上の看板
縦走路には道はありません
9:00 : ガスが切れてきたのでいざ縦走路へ
藪を抜けたらいきなりコレか…。
今まで身に着けた登山スキルをフルに発揮しないと命の保証はないです。
足元をステッキで軽く突いて、崩れない事を確認しながら慎重に進まにゃならんし、
藪を通行する場合も、確実に地面があると判断できる場所以外は、いきなり体重をかけてはダメ。
一瞬でも油断は禁物!!
9:25 : ここが核心部のラクダの背か…。
↑これは流石に躊躇する…。
幅10p程度のナイフリッジ。落ちたら両側300m滑落。
稜線は軽く触れるだけでボロボロと崩れる。
歩くのはおろか、4つんばいになって手をつきながらも無理。
(まだ歩けるだけカイジの鉄骨渡りの方がマシ!!)
コレはランク10に相応しい危険っぷりだ!!
↑しばらく悩んで出した結論。
まさにラクダにまたがるごとく、座って足を両側に降ろして、
跨座式モノレールのように進むしかない…。
恥ずかしい体制だけど、無理なものは無理ときちんと判断せにゃ落ちて死ぬだけ。
↑やっと核心部突破。
ここから先は幅が20〜30cmあるから、なんとか歩けそうですな。
9:35 : 最高点、剣ヶ峰到着!
↑記念撮影
剣ヶ峰で30分先行していた3人組に追いつきました。
彼らも北アルプスをあきらめてここへ来たとのこと。
↑ラクダの背方面
↑これから向かうユートピア避難小屋方面
間違って槍ヶ峰への稜線へ迷い込まないよう、地形図と景色を見比べて確認中。
9:45 : 剣ヶ峰出発
30分差を追いついたので先行させてもらいました。
「国内のだいたいのヤバい場所は行ったから、あとはここだけですよ」
と話していただけに、
「あの兄ちゃんについていけば間違いない!」
と三人組が話しているのが聞こえてきました。
頼られるのはちょっぴりうれしいものです。
↑ラクダの背よりマシとはいえ、まだ油断は禁物。
↑2枚の写真の合成ですが、 ココは長さ30p程度と短い区間だけ幅が10p程度だ…。
写真撮影の為に足を置いたものの全体重はかけていません。
流石に全体重をかける勇気はありません。
↑やっと危険個所はほぼ通過。
あとは快適な稜線歩きが楽しめそうだ。
ライチョウこそいないものの、標高1700mで北アルプスみたいな光景を味わえるのは貴重です。
↑3人組を下から見るとこんな感じ。
安全な外野から眺めるとヤバさがよくわかりますな。
10:25 : ユートピア避難小屋到着。
無事にここまでたどり着けた!!
命があるって素晴らしいと実感であります。
12:15 : 大神山神社へ下山。
お参り後に大山寺へも寄り道してから帰宅。
↑GPSログ
↑GPSログ、縦走路のアップ
御覧のように必ずしも稜線を忠実に進むのではなく、ある程度は側面の藪をまいています。
藪も踏み跡が乏しいので、ルートファインデイング能力は必須です。
↑標高ログ
縦走路はそんなに標高差ないものの、それでも累積+1800m
それなりにハードです。
登山ほど命の危険と隣り合わせのスポーツは無いし、その刺激がたまらないから、年1回はそれ相応の場所へ行ってはいますが…。
それは、危険とは言え整備された登山道で、ある程度の安全が確保されているから言える話。
大山縦走は安全なんて無いのだから、もうこの1回で十分ですよ。
(あくまで、奥穂〜西穂までクリアした私を試すために行っただけ)
こんなので満足するようになったら、いつ死んでもおかしくない。
もう2度と大山縦走はしないです。