3月の西穂高
3月の西穂高岳
それなりの山岳知識と装備が無ければ登れませんが、尾根地形で雪崩も無いので、天気さえ見誤らなければ最高の景色を拝む事が出来ます。
無雪期の記録は こちら を参考にしてください。
2年前、ピラミッドピークで引き返した記録は こちら を参考にしてください。
昨年4月に登った記録は、こちら を参考にしてください。
注意
※この時期、下手すりゃ1晩で1m近い積雪もありえます。
アタック前週が強烈な冬型で大荒れ。
3日前が日曜日で晴れ。それから降雪せず高気圧ど真ん中。
確実に人が入っているだろうから、危険個所もルート工作されているだろうという事を前提として登っています。
ヤバいと思ったらすぐに引き返す判断を下せねば命を落としかねませんので、くれぐれも注意してください。
3/16
11:30 : 新穂高温泉鍋平高原駐車場到着
11:45 : ロープウエイへ乗車
今日は霞んでいるなと。
いつも
「中々姿を見せませんが、この辺りには熊やカモシカが…」
とかアナウンスしているけど、実際にいた場合
「ただいまゴンドラの真下にカモシカがいます」
ってちゃんと教えてくれるのだなと。
霞の上に白山。
この霞が、数時間後に素晴らしい景色を演出してくれた。
13:00 :
本日のお宿到着。
ロープウエイ駅の西穂君と違って、こっちは大きい…。4mはあるぞ??
丸山まで散歩して、暇つぶしに斜面で滑落停止訓練した後は、景色をつまみにお酒をいただく。
最高ですな!
17:30 :
晩飯。日の入りまで時間が無いのでさっさと食べる。
晩飯直後、日の入りまでまだ時間があると、誰もが油断していた時間帯…。
昼間、白山の下が霞でいたけど、それが夕陽を反射して素晴らしい景色に!
自分だけの独占ですよ。
雪も赤く染まって素晴らしい!
確かにこれも綺麗だけど、さっきの景色には敵わない。
遅かったなと。
山荘で今日登った人から情報収集。
核心部にもステップがついているから安心していけるとの事で一安心。
〜〜〜 就寝 〜〜〜
3/17
5:30 : 翌朝…。
高気圧ど真ん中だから予想通り快晴
「前日、高山や松本が朝6時曇りの予報なのですよ…。御来光は見られますかね??」
とか言っている人もいましたが…。
この天気図で晴れないワケがないし、下界は朝霧か何かじゃないのか??と予想していたら、案の定だなと。
丸山まで登って待機
稜線は体感で10m/sくらいの風が吹き付けているけど、この程度なら平気です。
6:05 : 明神岳の脇から御来光キタ!
笠ヶ岳も染まって美しい…。
さて、紫外線が強くなる前にさっさと登るか!
7:05 : 独標到着
昨年と違って早朝に登っているから、光と影のアクセントが、これはこれでイイ感じを出しているなと。
7:30 : ピラミッドピーク到着
予想通りピーク直下の急斜面もステップができていたので楽勝でここまで到着。
山頂までもう少し!
8:10 : 昨年ハマってピンチに陥りかけた山頂直下の急斜面もステップがついていて楽勝。
やっと到着。
登りきって、ど〜んと槍ヶ岳方面の視界が開けるのが西穂高の魅力でもあります。
記念撮影
この二人、大阪から来られたとの事
人がいると山頂の狭さが分かりやすいかと思います。
一歩踏み出せば1000mは真っ逆さま。
スカイツリーの比ではない(笑)
流石にここから先へ足を踏み入れたヤツはいないか…。
この状況だと、どこを歩いていいかも分からんし、下手すりゃ雪ごと谷底へ落下…。
ジャンダルムと奥穂と涸沢岳のアップ
槍のアップ
去年、鷲羽や黒部五郎へ登ったから、
ここから見えている範囲のピークはほぼ踏んだなと。
9:00 : さて、1時間ほど景色を堪能したし、雪がグズり出す前に帰るか…。
この峰々を安全に下るぞ!
ピラミッドピーク直下の急斜面
ガイドさんに確保されて登ってくる方々。
高度感抜群ですな!
独標の下りも、ほぼ雪にステップがついているから簡単でした。
ただ…。
ど〜見ても雪庇の上にステップがかかっているような気が…。
(前の大阪からのお二人は、あまり気にしていないようだけど…。)
自分は念の為、できるだけ岐阜側(右側)に体重をかけながら通行しました。
独標から
さらば穂高!またこの景色を拝みに来るぞ!
丸山まで来て、危険個所も過ぎてもう安心と思いきや…。
流石にこの日差しだと、木の上からの雪がドカドカ降ってくるから、なかなか恐怖ですよ…。
11:20 : 無事に到着!!
東南アジア系の観光客が雪ではしゃいでた。
そして、ガチ雪山装備の自分がその中に突入…。
うぉ〜!!と歓声が(笑)
(ちょい恥ずかしかったなと…。)
小屋の西穂君を見ているだけに、こっちの西穂君は小さいなと。
最後に…。
昨年も載せていますが…。昨年自分が登る4日前に登った人の記録。
ヤマレコ(遭難!死を覚悟した…西穂高岳)
2014年04月10日(木) 〜 2014年04月11日(金)
↑一歩間違えばこうなるのが、この時期の3000mクラスの山。
適切な装備を揃えて、しっかりと事前に情報収集をして、入念な天候分析をしてから挑んでください。
それだけの対価として、あの素晴らしい景色が拝めるのです。
くれぐれも、無理はしないように…。