塩見岳日帰り登山
塩見岳(西峰3047m 東峰3052m)
南アルプス中域の独立峰。
鉄の兜(かぶと)にも似たドーム形の独特な山容。
2012年7月17日に日帰りで登ってきました。
↑羽田→大阪便から眺めた南アルプス一覧。
塩見岳が独立峰だとよく分かります。
注意
※当然のことながら無雪期限定。冬に登る場合はそれなりの装備が無いと死にます。
※地図上の標高差は駐車場から1400mだけど、累積で2000m越え。これを日帰りするのは相当にしんどいです。
自分のコースタイム13時間はあくまで参考まででお願いします。
無理そうならば途中の山小屋で1泊するのも大切です。
要するに、素人がいきなり登れる山ではありません。それなりの経験を積んだ上で挑戦してください。
7/16
21:30 : 鳥倉林道駐車場着
新月なので完全真っ暗。仮眠
7/17
2:00 : 日の出前。まだ真っ暗な中から出発!
その理由は…
三伏峠⇔塩見岳山頂間は稜線で雷がきたら逃げ道が無い。
過去に落雷事故も起きてるので、どんなに遅くても三伏峠へ13時までに戻ってくるのが絶対条件と考えると、この時間出発になった。
2:40 : 林道終点
長い…。
ここまで車を使いたいものですよ。
完全真っ暗な中を登り始めたけど、踏み跡はしっかりしてるのでヘッドライト1個あれば問題なし。
5:00 : 三伏峠小屋着。ちょい休憩。
5:15 : 三伏山着
ガスってる。
景色は全く見えないものの、早朝のガスは裏を返せば熱雷が起きる時間が遅くなる事を意味するので、個人的にはありがたい。
写真からも分かるように、こんなところで雷が来たら洒落にならんし。
7:40 : 塩見小屋着
ガスの中、うっすらと天狗岩&山頂が見えてきた。
小屋から山頂まで1時間だそうで…。
ちなみに小屋の管理人さんもこんな感じの人でした。うまく絵に描いてるなと。
天狗岩まで登ると山頂が見えた。
こりゃラスト100mはちょっとした岩登りだなと。
振り返ると山の稜線が完全にガスを遮断してる光景が…。
右側が北岳方面、前線側&日差しもあって温かくガスだらけ。
左側が荒川三山側、涼しく乾いた風が登ってきてた。
まさに雲が生まれる場所で、ちょっとした前線だなと。
飛行機からはよく見かけるけど、間近で見ると神秘的。
8:30 : 登頂!
西峰と目と鼻の先の東峰
誰もいない東峰でタイマー撮影。
↑荒川三山方面。
北岳〜荒川三山付近のこの広大な範囲で人工物は山小屋しかない。
まさに自然の宝庫。
ここにリニアのトンネル通すために坑道と道路作るのはどうかとは思う…。
↑写真左端が三伏峠。あそこまで歩いたあと、そこから4km標高差1000m下る。
帰りは気が遠くなるほど遠い…。
↑ガスが取れて富士山が見えた!
昨年登った 北岳のページ に載せている富士山の写真は
午前中なのにキノコ雲状の積乱雲被ってたし、案の定13時過ぎには南アルプスも雷きたけど…。
今回見た富士山はそんなことない。
と言う事は、今日は午後の早いうちから雷がくることもないだろと、少し安心。
9:00 : 下山開始
↑直後に雷鳥さんが砂浴びしてるところに遭遇。
今回長距離だし、水が大量に必要だったので、少しでも荷物を軽くするために広角レンズしか装備してなかった。
望遠レンズがあれば砂浴び中の貴重なアップ写真撮れたのにと後悔。
9:40 : 塩見小屋
11:50 : 三伏山着
完全にガスに包まれてしまった…。
12:00 : 三伏峠小屋
休憩してると…。
鳥倉林道口バス14:25分発の張り紙が??
頭の中で時間計算。林道口から小屋まで2時間20分で登れた。
と言うとは、今からゆっくり降りればバスに乗って駐車場まで行ける。
40分も炎天下の中を林道歩く必要ないなと。
↑ちょっとスリリングな道を中央アルプス眺めながら下山。
やっぱ過去の南アルプス登山もそうだったけど、昼の早い時間帯にガスに包まれて雨が降るのは基本的に稜線付近。
上が天気悪くても、ちょっと高度落としたらこんな感じで快晴であります。
14:00 : 鳥倉林道口
↑無事下山。25分のバスを待つ事に。
↑走ってるバスから撮影してるのでブレてるけど…。
対岸が駐車場です。あそこまで歩くのはしんどい…。
14:40 : 駐車場着
最後バスでショートカットしたものの、休憩含めコースタイム約13時間。
消費した水 2.0L
体力的には問題なかったけど、やっぱこれを日帰りするのは相当にしんどい。
いつまでこんな無茶ができるやらと…。