笠ヶ岳日帰り登山



笠ヶ岳 2897m
写真は新穂高ロープウェイから撮影。ケーブルとケーブルの間の山。
晴れている日に乗れば、目の前に笠が見えます。

北アルプスの山々に登れば一発で笠ヶ岳と分かるくらい、笠の形をした目立つ山
簡単に登れそうな割には、小屋は山頂付近にしかなく、新穂高温泉との標高差1800mで累積標高は+2200mにもなり、物凄く辛い登山となります。
ましてや日帰りとなるとそれはもう地獄です。


注意
※当然のことながら無雪期限定。冬に登る場合はそれなりの装備が無いと死にます。
※日帰りは、相当にキツイです。
  御殿場口から富士山を登れるだけの体力が必要。
  自分のコースタイム13時間はあくまで参考まででお願いします。
  無理そうならば途中の山小屋で1泊するのも大切です。



3:00  :  新穂高温泉出発。真っ暗の左俣谷を進む
       (今回、6時間500円の有料駐車場へ。登山者用無料駐車場だと新穂高温泉まで10分余計に歩かないとならんから…。
       結果的に1500円払うハメになったけど、帰りは疲れ果てたから救われた)

3:50  :  傘新道登山口到着
      
       ↑看板の裏手が湧水なのに、枯れてた。
       水場を信用するな!汲める時に汲んでおけ!
       ってのは、今までの登山で得た鉄則。水は必要量持ってたので問題なし。

       ここから杓子平まで約1100m延々と急坂が続く…。
       1900mの森林限界を越え始めたあたりから、槍穂高連峰が見えだした。
       
      
       ↑日の出直前の槍穂の眺め。
       今回は、笠ヶ岳側から順光で槍穂の写真を撮影するのが目的の一つでもあったけど、午後はガスってしまった…。
       昼から晴れてくる予報だったからいけると思ってたものの、残念…。
       (朝は写真の通り逆光になってしまう)

7:20  :  杓子平
      
       ↑ここにきてやっと視界が開けて笠ヶ岳が目の前に
       北アルプスで目立っているこの山も、いざ登るとなるとここまで山頂を拝めないとはねぇ…。
       
8:30  :  抜戸岳
      
       ↑ここから縦走路へ

9:45  :  笠ヶ岳山荘
       
       ↑通ってきた縦走路方面

10:00  : 傘ヶ岳登頂!
       
       出発して7時間…。長かった…。

       
       ↑双六、立山方面は見えてるけど、肝心の槍穂(右側)はガスの中

10:05  : 長居は無用と山頂出発
       
       ↑遥か下に新穂高が見える。これ直降できればどれだけ楽な事か…。
       ※この穴毛谷は昔は登山道があったらしいけど…。雪崩の巣だし(国内最大の雪崩も起きてる)、落石だらけなので廃道になったとか。
       (※ちなみに「穴毛谷」というのは、文字通り卑猥な意味での穴と毛で、穴毛岩ってのがあるから名付けられたとのこと。
       ネット見てるとこの岩を見るために危険な廃道を登ってるヤツもいる)

11:20  : 抜戸岳

12:20  : 杓子平
       
       ↑完全にガスってしまった。

15:00  : 傘新道登山口。
       もう足がガクガクであります。

       
       ↑行きは真っ暗で気が付かなかったけど、登山口付近に危険物屋外貯蔵所が…。
       (免許持ってるとこういうのにはどうしても目がいってしまう)
       周囲の状況から察するにココはヘリポートで、これは航空燃料だなと。
       空港からヘリがココまで来て、小屋の資材はここまで林道を車で運んできて 、ここから荷揚げしてるのだなと。

16:00  : 新穂高温泉駐車場
       近くの温泉に入って帰宅。




簡単に登れると思ってた笠ヶ岳が、こんなに苦労するとは予想外。
この山は基本一泊するべきですよ。
(この日に日帰りに挑戦してたのは2人だけだった)

まぁ、甲斐駒黒戸尾根日帰りした翌日は、「会社で歩き方がお爺ちゃんだ!」と言われてたし…。
それに比べりゃ、これだけ無茶しても翌日に平気で動けているから、その点は成長してるなぁとも思います。


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