福島県大滝根山 (原発からギリギリ30km)
大滝根山
阿武隈高地の最高峰1192m
国防の要、航空自衛隊のレーダー基地となっていますが、
原発に面しているので山頂付近の汚染は半端ない…。
注意
※登って降りてくるだけならこの程度の放射線を浴びても全く問題ありません。
危険なのは放射性物質を持ち帰ってしまう事。
最低でもINSPECTOR+と同程度の感度を持ったガイガーカウンター必須。
これがないと、汚染を持ち帰っても全く気が付かないから、家に放射性物質をバラ撒く事になります。
下山後の身の周りの除染について詳細は後述…。
登山道の汚染概要。
腰(1m)付近に装着していたTERRA (MKS-05)での計測値です。
2:00 : 相模原出発
首都高三郷線に入ったあたりから、車内でも0.15μSv/hを計測
柏付近で0.3μSv/h。守谷SAで0.18μSv/h程度
常磐道沿いは柏が特に高く、柏〜土浦を除いてあとはだいたい車内0.15μSv/h程度
5:30 : 磐越道の小野IC着
↑帰りの信号待ちに撮影。小野インター前の車内で0.14μSv/h
ガソリンを給油したけど、ガソリンスタンドは0.12μSv/h
福島と言えど磐越道沿いは大滝根山が壁になって汚染が低い。
相模原と同レベルだし、平和な農村風景が広がっていたのは驚きました。
↑あぶくま洞のゲート前で0.17μSv/h
山に近づくと高くなる…。
6:00 : 登山口着
↑中心やや左下側のホテル跡に駐車(ホテル跡で0.25μSv/h程度)
その上に田んぼが見えてるけど今年稲刈りした形跡が…。
↑ちなみにこの位置で0.36μSv/h
7:15 : 小一時間ほど登って山頂着
↑0.81μSv/hですか…。
↑山頂の神社。
神社の後ろにフェンスが見えているけど、正確な山頂(三角点)は自衛隊基地の中…。
少し移動して岩の上に登ると展望が開けた。
↑樹氷が綺麗だけど、ココから先は30km圏内。
この光景からは汚染されているなんてまったく想像できない…。
↑ちなみに高さ2mちょいの岩の上に登っているだけあって。ここは0.41μSv/hと小さい…。
↑原発方面
↑EF 100-400mm f/4.5-5.6L IS USM にPLフィルターかまして、さらに現像時に画像処理してこのレベル。
↑拡大
20万円クラスのレンズでも30km離れたらコレ。
個人が持てる機材で原発を見るのはこれが限度なのでしょう。
↑基地の周辺を歩いていると…。
↑ココは1.52μSv/hっすか…。
↑ザックにくくりつけてきたINSPECTOR+を地面にかざすと1.8μSv/h越え…。
相模原だと数秒で1発観測できれば十分だけど、ここだとガリガリ鳴りっぱなし…。
ガイガーの警報音が鳴りっぱなしだったからフェンス越しに隊員さんから話しかけられた
この辺は吹きだまりになっているようで、他にも同じような場所が多々あるとのこと…。
↑下界方面。磐越道側の下界は汚染が低い。
↑基地沿いの斜面。ココは0.6μSv/h前後だった…。
9:30 下山
↑車の近くで狸発見
コイツはどれだけセシウム蓄積してるのやら??
さてさて、戻ってきたのはいいものの、
身の回りの汚染状況をチェックしようにも、ここはバックグラウンドの線量が既に0.25μSv/h程度あって
常にガイガーがガリガリ鳴ってる状況。
この環境下では身の回りの汚染はワカランから除染しようがないぞと…。
とりあえず持ち物全部汚染されていると仮定して、
・手袋は100均で調達したものだから処分。
・その他の持ち物はウエットテイッシュで拭きまくり。
・靴と衣服はビニールに封印
ここまでしてから車に乗りました。
先述したように常磐道沿いは基本0.15μSv/h越え…。
首都高の山手トンネルで渋滞時に調べてみたら地下鉄並みの線量だったので、やっと車内は汚染されていない事を確認!
家に帰って部屋に持ち込む前に全ての持ち物を念入りにガイガー当ててチェック。
結論から言うと登山靴の底に付着していたわずかな土がアウト…。
徹底的に水洗いしたら線量も落ちました。
汚染の高い区域の登山もできなくはないけど、汚染を拡散させないためにもガイガーが必須なのだと実感であります。